従来、外国人材の管理業務と実習日誌の管理業務はExcelや紙媒体で行われてきました。
これらの管理業務をフルスクラッチでシステム化、信頼性の高いクラウドベースでのシステムに移行することで、外国人材の送出機関・監理団体の働き方改革と外国人材受入企業の利便性の向上を実現。
本システムは全国中小企業団体中央会令和5年度組合情報ネットワークシステム等開発事業に採択されております。
導入前の課題
既存の外国人材管理システムは、送出機関・監理団体・企業のデータ連携を前提としない設計のため、無駄な作業や誤入力のリスクが発生していました。
従来の外国人材管理システムは、監理団体または登録支援機関および受入企業のみによる操作を想定しており、書類提出の管理が中心でしたが、送出機関とのデータ連携が行われていないため、データの重複入力や誤入力のリスクが大きな課題となっていました。
特に、送出機関では母国語で本人確認を行い、現地行政機関による真正保証されたデータを保有しているにもかかわらず、監理団体や受入企業では日本語学習中の外国人材と確認をしながら手入力を行う必要がありました。これにより、業務効率が低下し、クリティカルなミスが発生しやすい状況が続いていました。
さらに、システムの設計自体が異なる機関間でのデータ共有を考慮していないため、情報の一元管理や監理コストの削減が難しく、特に監理団体や企業においては大きな負担となっていました。このような課題を解消するためには、送出機関によるデータ入力や、送出機関と監理団体・企業とのスムーズなデータ連携が必要不可欠となっています。
仕様策定
クラウドとマイクロアーキテクチャを組み合わせ、可用性・柔軟性の両立を行いました。
監理団体または登録支援機関および受入企業によるデータ連携のため、クラウド環境でのWEBプラットフォーム上で構築する必要がありました。
また、ペジテ様はリリース後も柔軟な機能拡張を行う展望がございましたため、機能拡張に耐えうる仕様にする必要がございました。
そこで、Azure環境上にて、基幹システムをRuby on Rails、翻訳やAI支援をFastAPIにて構築、
それぞれコンテナ化することで高い可用性を実現しました。
システム紹介
人材管理画面
書類生成機能
翻訳AI支援機能